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和歌山県日高郡日高川町に、能や歌舞伎、浄瑠璃等の演目の「安珍・清姫伝説」で有名な天台宗の「道成寺」がある。
「道成寺」は、701年に「文武天皇」の勅願により、「紀大臣道成」が建立し、「義淵僧正」を開山とする。本尊は、「千手観音立像」であり、日本最古と言い伝えられている。
1978年以降、数次にわたって発掘調査が行われ、奈良時代の「金堂」、「塔」、「中門」、「講堂」、「回廊」の跡が確認され、「法隆寺方式」(下の図)の配置であることが分かっている。
法隆寺伽藍 
1585年に、戦火によって多くの堂宇を焼失し、後に再建されて現存する「仁王門」、「三重塔」、「本堂」は、創建当初の「中門」、「塔」、「講堂」の跡地に建てられている。(下の図)

道成寺境内図 

現在は、創建当初の「金堂」と「回廊」は、再建されないままになっている。
「道成寺」最初の建物は、62段の階段の上にある「仁王門」(下の写真)である。

仁王門 

「仁王門」は、1694年に再建されて、1993年に塗り替えられてきれいになっている。
「仁王門」を潜ると、正面に「本堂」(下の写真)が見える。

本堂 

「本堂」は、創建当初の「講堂」の位置に1397年に建築され、1655年には屋根の葺き替えを、1812年から1815年には、改築に近い大規模修理が行われた。さらに近年の1985年から1991年にかけて、解体修理が行われ、中世の姿に再建した。入母屋造りの本瓦葺き、桁行7間、梁間5間の建物である。
「本堂」の右手前に「三重塔」(下の写真)が建っている。

三重塔 

「三重塔」は、創建当時の位置に1763年に再建された。高さが20M、総檜造りの建物である。
上の写真の右側の立ち枯れた榁の木のあるところに、この木を石で囲んだ「安珍塚」(下の写真)がある。

安珍塚 

「安珍・清姫伝説」は、創建から230年経った、928年の物語でる。大筋は、参拝の途中に一夜の宿を求めた僧「安珍」に「清姫」が懸想して、恋の炎を燃やした。しかし約束を破られ裏切られたと知るや「清姫」は大蛇となって「安珍」を追い廻した。最後は、「道成寺」の鐘の中に逃げた「安珍」を焼き殺すという悲恋の物語であり、「法華験記」に記されいる。今は、「道成寺物」として能楽、人形浄瑠璃、歌舞伎などで知られている。

今回は、「Wikipedia」、「週刊古寺をゆく26」、「道成寺HP」他を参考に紹介しました。

今回は、ここまで!!

☆参考

安珍と清姫の物語 道成寺 (日本の物語絵本)

写真集『道成寺』 (花もよ叢書6)


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 2017_10_27


「中尊寺」は、岩手県西磐井郡平泉町にある天台宗東北大本山の寺院である。山号は「関山」、本尊は、「釈迦如来」である。
寺伝によると850年に、円仁(慈覚大師)が開山したのが始まりとされ、859年に「清和天皇」から「中尊寺」の号を賜った。時が過ぎた1105年に、「堀河天皇」の勅命を受けた奥州藤原氏の初代「藤原清衡」が、「中尊寺」の堂塔伽藍を整備した。当初建立した伽藍は、堂塔40余宇、僧坊300余という壮大な規模のものだった。
しかし、1337年ない、野火による大火で堂塔伽藍のほとんどを焼失し、「金色堂」、「経蔵」だけが残った。
さらに時が進んだ1689年には、奥州を旅した「松尾芭蕉」が、「中尊寺」の「金色堂」を見て嘆くほど荒廃がひどくなっていた。芭蕉がその時に読んだ句が、『夏草や兵どもの夢の跡』であった。
現在の「中尊寺」の伽藍(下の図)は、陸羽街道(国道4号)から西側の山に向かって入り、「月見坂」と呼ばれる急な坂を上っていく。
境内図 

「月見坂」の参道を上った丘陵上の右側の本坊内に「本堂」(下の写真)がある。

本堂 

この建物は、1909年に建立された建物である。
この「本堂」からさらに西側に行ったところに「旧覆堂(きゅうさやどう)」(下の写真)がある。

旧覆堂 

この建物は、風雨から「金色堂」を守るために、平安末期に保護施設として簡単なものとして作られたが、1288年に鎌倉幕府の7代将軍「惟康親王」の命によって全体を覆う様な建物に建て替えられた。さらに室町時代に入っても建て替えられて、残ったのが今の「旧覆堂」である。
この「旧覆堂」は、1962年に建てられた鉄筋コンクリートの「覆堂」に移るまでの500年の間、この中に「金色堂」があった。
この「旧覆堂」から「本堂」のある東側に戻った右手の階段うえに「金色堂覆堂」(下の写真)がある。

金色堂覆堂 

この「覆堂」の中にケースに入った「金色堂」(下の写真)がある。

金色堂 

この建物は、「藤原清衡」が建立した阿弥陀堂で、1124年に上棟した。「金色堂」は、長い間に金箔は剥げ落ち劣化がひどいので1962年から1968年にかけて解体修理を行い、当初の姿に復元した。この建物は、正面、側面3間で宝形造りで、屋根が木瓦葺きである。
この「金色堂」を外部に再現されたものが、「えさし藤原の郷」内にある。(下の写真)

金色堂(再現) 

1993年に、NHK大河ドラマ『炎たつ』の大規模オープンセットとして使用したものをそのまま残して歴史公園として整備して開園したのが、「えさし藤原の郷」である。
「中尊寺」の「金色堂」の近くに、国宝の一切経を納めていた建物の「経蔵」(下の写真)がある。

経蔵 

「経蔵」は、平安時代の古材を使用して鎌倉末期に再建されたもの考えられている。間口4.5間、奥行4.5間の宝形の単層造りの建物である。
境内の北方に位置する「中尊寺」の地主権現である「白山神社」の境内にあるのが、1853年に再建された「能楽堂」(下の写真)である。

能楽堂 

白山社祭礼に奉納される神事能の歴史は古いが、1849年の火災で焼失してしまった。それでもすぐの1853年に再建された。ドイツの建築家「ブルーノ・タウト」は、この建物を見て「この田舎風の典雅な建築物は、中尊寺で最も強い印象を与える」と書きしるしている。

今回は、「古寺をゆく4」、「Wikipedia」他を参考に紹介しました。

今回は、ここまで!!

☆参考

週刊古寺をゆく 中尊寺 4 小学館ウィークリーブック

週刊ニッポンの国宝100 10 中尊寺金色堂/慧可断臂図(チユウソンジコンジキドウ エカダンピズ)[分冊百科] (2017年11/28号)


 2017_10_07


「円覚寺」は、神奈川県鎌倉市鎌倉市山ノ内にある寺院で、1282年に鎌倉幕府執権、北条時宗によって開基され、中国僧の「無学祖元」によって開山された。
創建当時は、「総門」、「三門(山門)」、「仏殿」、「法堂」、「方丈」が一直線に並ぶ典型的な禅宗様伽藍配置であったが、現在は「法堂」は失われて再建されていない。(下の図)
伽藍 

JR横須賀線の「北鎌倉駅」の前にあり、入り口を入ると「円覚寺」の「総門」(下の写真)が見える。

総門 

この「総門」には、「円覚寺」の山号である「瑞鹿山(ずいろくさん)」の額が掲げられています。
そして、この「総門」を潜ると奥の方に「三門(山門)」(下の写真)が見えます。
山門 

この「三門(山門)」は、1785年に再建され、初層の桁行は三間、梁行き2間の二重門である。楼上には「十一面観音」、「十六羅漢像」などが安置されている。
「三門(山門)」の奥にあるのが、「仏殿」(下の写真)である。

仏殿 

1964年に再建され、鉄筋コンクリート造であるが、1573年の仏殿指図に基づいて建てられている。
堂内には、本尊の「宝冠釈迦如来像」や「梵天・帝釈天像」などが安置され、天井に「白龍図」が描かれている。この「白龍図」は、「前田青邨」の監修元で日本画家「守屋多々志」が描いたものである。
「仏殿」の奥には、「大方丈」(下の写真)がある。

大方丈 

元来は、寺の住侍の住む建物をさすが、現在は各種儀式、行事に使用されている。2016年1月16日に書家「金澤翔子」の席上揮毫が行われた。(下の画像は、書家10年目の筆跡)



彼女の父は、この「円覚寺」に眠っていて、書家10年の集大成として、2016年の父の命日にあたる1月16日に「席上揮毫」が行われた。書展がこの日から2月12日までこの「円覚寺大方丈」で行われた。
この「大方丈」よりさらに奥に神奈川県唯一の国宝建造物の「舎利殿」(下の写真)がある。

舎利殿 

この「舎利殿」は、開山「無学祖元」を祀っている塔頭「正続院」の中にある。「舎利殿」は、入母屋造り、杮葺き、一重裳階付きの建物である。
当初の建物は、焼失し、鎌倉尼寺五山の「太平寺」(廃寺)の仏殿を移築されたものである。

今回は、「Wikipedia」「円覚寺HP」、「週刊古寺をゆく18」他を参考に紹介しました。

今回は、ここまで!!

☆参考

INSIGHTS INTO LIVING The Sayings of Zen Master Nanrei Yokota (いろはにほへと-鎌倉円覚寺横田南嶺管長ある日の法話より-)

禅ー世界を魅了する修行の系譜ー(サンガジャパンVol.27)

日めくり 金澤翔子の書 幸(しあわせ) ([実用品])

あふれる愛 ― 翔子の美しき心 ―

金澤翔子 伝説のダウン症の書家


 2017_09_02


神奈川県鎌倉市にある禅寺の「建長寺」は、鎌倉幕府第五代執権北条時頼によって1253年に創建された。開山は、中国宗から渡来した「蘭渓道隆(大覚禅師)」によって行われた。1293年に発生した鎌倉大地震によって建造物の大半が倒壊炎上した。その後中国元から渡来した「一山一寧」が再建にあたったが、1315年、1416年を始めとするたびたびの火災で創建当初の建物は、ほとんど失ってしまった。江戸時代に徳川家の援助で復興したが、1923年の関東大震災でも大きな被害を受けた。
創建当時の建物は、失われたが「総門」、「三門」、「仏殿」、「法堂」等の一直線に並ぶ配置伽藍は、創建当時の面影を残しているとされている。(下の写真)

境内図 

鎌倉街道から入るとさい最初に見えてくるのが「総門」(下の写真)である。

総門 

この「総門」は、1275年頃創建され、その後の火災等で焼失し、1609年頃に再建されたが、その後に起こった関東大震災によって倒壊し、1943年再建された。この再建された「総門」は、1783年に建立された京都の「般舟三昧院」から移築されたものである。この「総門」は、「巨福門」とも呼ばれている
この「総門」をくぐると奥に「三門」(下の写真)が見える。

三門 
この「三門」は、1253年の建立され、後に炎上し、1775年に再建された、銅板葺の二重門である。
この門の楼上には、釈迦如来・五百羅漢・十六羅漢が安置されている。
この「三門」の向こうに見えてくるのが「仏殿」(下の写真)である。

仏殿 

この「仏殿」は、1253年に建立されたが、後に延焼し、1647年に再建された。この建物は、芝増上寺にあった徳川秀忠夫人の崇源院の霊屋を移築したものである。
さらにその奥には、「法堂」(下の写真)がある。

法堂 

この「法堂」は、1275年に創建され、1814年に再建された。方三間、裳階付、銅版葺きの建物である。

今回は、「Wikipedia」、「古寺をゆく18」他を参考に紹介しました。

今回は、ここまで!!

☆参考

鎌倉 建長寺の精進料理 家庭で作れる名刹の味

ひたすらに書きます ダウン症の書家・金澤翔子建長寺書展のあゆみ

翔子 ダウン症の女流書家が語った、心温まる50の言葉

子どもに伝えたい日本の名作 (建長寺・親と子の朗読会から)

決定版 知れば知るほど面白い!般若心経


 2017_07_25


天野山「金剛寺」は、大阪府河内長野市にある真言宗御室派の大本山である。山号は、「天野山」で奈良時代に、聖武天皇の勅願により「行基」が開いたとされている。平安時代末期に「高野山」の僧「阿観」が「金堂」、「御影堂」などを建立し、再興した。(下の写真)

境内図 

上の境内図の北側(右側)にある「総門」から「金剛寺」に沿って天野川に流れている南側に「南大門」(下の写真)がある。

南大門 

「南大門」としては、決して大きくない入母屋、本瓦葺きの門をくぐって北側に歩くと「楼門」(下の写真)がある。

楼門 

この「楼門」は、鎌倉時代後期の1275年から1332年に建立された。入母屋造り、本瓦葺きの三間一戸の楼門である。
この「楼門」をくぐり、中央に向かって進むと「食堂」があり、その奥に「金堂」(下の写真)が見えてくる。

金堂 

「金堂」は、1178年に創建され、南北時代を経て、1320年に再建された。「金堂」は、1615年に大改修されているが、2009年から9年かけて「平成の大改修」が行われている。「金堂」は、入母屋造り、本瓦葺きの7間四方の建物である。
「金堂」の南側に建っているのが、「多宝塔」(下の写真)である。

多宝塔 

「多宝塔」は、平安時代後期の1086年から1184年に建立された三間四方の塔で、屋根は杮葺きである。「金堂」と同時に「平成の大改修」を行っています。
「金堂」の西側にあるのが、「御影堂」(下の写真)である。

御影堂 

「御影堂」は、1117年に建立され、桃山時代1606年に再建された。桁行4間、梁間4間の一重の宝形造りで、正面向拝造り1間の建物である。「観月亭」がついている。(上の写真右側)
「金剛寺」は、「女人高野」とも呼ばれ、「高野山」が女人禁制だったのに対して、女性の参拝を許している。

今回は、「Wikipedia」、「古寺をゆく48」他を参考に紹介しました。

今回は、ここまで!!

☆参考

双体道祖神土鈴~金剛寺~

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 2017_06_26



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